すももの思い出

ひんやりした雨が続く。
コーヒーを淹れて、オートミールパンケーキを焼く。お砂糖は入れず、焼きたてに定番のココナッツオイルをたっぷり塗る。その甘い香りだけでなんにもいらないけれど、今日はちょっぴりすももジャムを添える。
この夏、縁あって山梨の勝沼町で無農薬の立派な貴陽をたくさん収穫させてもらった。列車一人旅だったので、持ち帰れない分は自宅に送った。毎朝毎朝搾りたてのすももジュース。明るさのある深いピンク色、とろりとしてぷるっぷるでまるでゼリー。贅沢で素敵だったなぁ。置いておくと蟻たちが群がり食べるので負けてはなるまいと一日中延々と食べていた。それでも夏真っ盛り、どんどん熟していくのでジャムも大量に作った。そのほとんどは妹に送った。パンも焼いて一緒に。
ところで、私が住んでいる長野県信濃町は、国内では森林セラピーの先駆けで、「ひとときの会」という森林療法研究会がある。あらゆる分野から森と人との関わりを研究していて、木、動物、薬草のこと、呼吸法、ヨガ、アロマテラピーももちろん、歴史、運動の分野、、と色んな森の先生がいる。すももジャムを作った時、草木染めにも詳しい「ひととき」の会長さんがおまけの遊びで教えて下さった事を思い出し、アクをとった真っ赤な色水で布巾を染めてみた。みるみる鮮やかに染まった桃色はご助言のとおり何度か洗いをかけると落ちてしまった。
台所から流れていってしまえば消えるだけの夏の色。雨でほの暗い朝には淡く残った藤色が尊く見える。

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by tamakisatake | 2015-08-31 11:21